英語ができると何がいいの？日本の英語教育の歴史と豆知識まとめ

「今さら英語を勉強して何になるの？」

「私の生活で英語を使う場面なんてないけど…」こんな疑問を持ったことはありませんか？

グローバル化が進み、英語の重要性が叫ばれる中でも、実際に日本に住んでいれば日常生活で英語が必要な場面はほとんどないように感じられます。

しかし、英語ができることで得られるメリットは想像以上に多いのです。

本記事では、英語ができることのメリットから日本の英語教育の歴史、さらには知っておくと面白い豆知識までをご紹介します。

英語ができると何がいいの？

英語を学ぶことは単なる言語スキルの習得以上の価値があります。

世界の約25%の人が英語を話すと言われており、英語ができることで様々な恩恵を受けることができます。

それでは、具体的にどのようなメリットがあるのか一覧にまとめてみました。

英語ができると何がいいの？ ①海外旅行の不安がぐっと減る

海外旅行をより楽しく、より安心して過ごすためには、英語力が大きな助けになります。

旅行中のちょっとした買い物やレストランでの注文はもちろん、特に役立つのはトラブルが発生した時です。

例えば、ヨーロッパ旅行でよくある電車やバスの急な変更、行き先の変更などが起きた時、周りの人に状況を確認したり、代替手段を教えてもらったりするのに英語が使えると安心です。

これらの場面で英語が使えると、旅行がより充実したものになります。

現地の人と会話することで、ガイドブックには載っていない穴場スポットを教えてもらえることもあるでしょう。

英語ができると何がいいの？ ②仕事の選択肢が広がる

英語力は仕事の幅を大きく広げてくれます。

グローバル化が進む現代社会では、多くの職種で英語力が求められています。

例えば、ハンドメイド作家やアーティストの方なら、英語を使って海外に作品を発信することで、新たな顧客層を開拓できる可能性があります。

SNSで英語で情報発信をするだけでも、ビジネスチャンスが広がります。

もちろん、英語ができるだけで素晴らしい仕事が舞い込んでくるわけではありませんが

選択肢が増えることは間違いありません。

英語ができると何がいいの？ ③得られる情報量が多くなる

インターネット上の情報量は言語によって大きく異なります。

実はネット上の英語コンテンツは、日本語コンテンツの約15倍も存在すると言われています。

ネット上のコンテンツ割合では、英語が約55%を占めるのに対し、日本語はわずか3.7%程度。

この差は想像以上に大きく、英語が読めるようになるだけで、アクセスできる情報量が格段に増えるのです。

特に以下のような場合に英語での情報収集が役立ちます。

最近は翻訳ツールが発達しているため

翻訳を活用しながら情報を得ることもできますが

英語で直接情報にアクセスできれば、より迅速かつ正確に必要な情報を見つけることができるでしょう。

英語ができると何がいいの？ ④新しいものの見方・価値観が増える

言語を学ぶことは、その言語が持つ文化や価値観も一緒に学ぶことになります。

英語を学ぶことで、英語圏の文化や考え方に触れ、自分の視野を広げることができます。

例えば、日本語の「先輩・後輩」という概念は、英語圏では正確に対応する言葉がありません。

これは社会構造や人間関係の捉え方の違いを反映しています。

こうした違いに気づくことで、自分の当たり前を見つめ直す機会になります。

これらの経験は、将来的に異文化の人々とコミュニケーションする際にも役立ちます。

異なる背景を持つ人とのコミュニケーションがスムーズになり、より豊かな人間関係を築くことができるでしょう。

英語ができると何がいいの？ ⑤やりたいことに挑戦できる

英語ができると、これまで「英語がわからないから」と諦めていたことに挑戦できるようになります。

例えば、大好きなミュージシャンのライブに行って、終演後に感想を伝えられる。

好きなアーティストのギャラリーで質問したり、気に入ったショップやカフェのスタッフと会話したりすることで、より深い体験ができるようになります。

言葉の壁がなくなることで、自分の世界がぐんと広がり、人生の選択肢も増えていくのです。

英語ができると何がいいの？ ⑥自信につながる

これまで紹介した5つのメリットを実感できるようになると、自然と自分に自信がつきます。

こうした経験の積み重ねが自信となり、さらに英語学習へのモチベーションにつながる好循環を生み出します。

また、一つの言語をマスターした経験は、他の分野での学習にも良い影響を与えるでしょう。

日本における英語教育の歴史

では次に、日本における英語教育の歴史について見ていきましょう。日本の英語教育は明治時代から始まり、時代とともに変化してきました。

日本の英語教育の歴史は明治維新にまで遡ります。

1854年に日米和親条約が締結され、200年以上続いた鎖国が解かれた日本には、西洋からさまざまな文化が流入するようになりました。

その中には英語のテキストや英字新聞も含まれており、次々と日本語に翻訳されるようになります。

政府は「追いつき追い越せ」を合言葉に欧米に倣った教育改革を進め、近代的な学校制度の整備の一環として英語教育が始まりました。

当初は小学校でも英語教育が行われていたこともあったそうです。

しかし、その後の教育方針の転換により、日本語教育が重視されるようになり、小学校での英語教育は中止されました。

日本の英語教育に大きな転機が訪れたのは、日中戦争から第二次世界大戦の時期です。

アメリカやイギリスという敵対する国の言語であった英語は排斥され、すでに定着していた外来語も日本語へと置き換えられるようになりました。

例えば「パーマ」は「電髪」

「カレーライス」は「辛味入汁掛飯」と呼ばれるなど、日常会話にも影響が及びました。

戦後、GHQによる占領期を経て、日本の英語教育は再び重視されるようになります。

現在では小学校から大学まで、英語教育は教育課程の重要な部分を占めるようになっています。

日本の英語教育の豆知識

日本の英語教育には様々な興味深い豆知識があります。ここでは、特に戦後の英語教育に関する興味深いエピソードをご紹介します。

戦後の日本では、「マッカーサーのエピソード」として語り継がれる逸話があります。

この話によると、連合国軍最高司令官であったマッカーサーは、日本人の識字率の高さに驚き、恐れたとされています。

具体的には、マッカーサーは日本人の学習能力の高さを目の当たりにし、もし日本人が英語を完全にマスターしてしまえば、アメリカの地位が脅かされると危機感を抱いたというのです。

そこでマッカーサーは、日本における英語教育を「わざと覚えにくい仕様に変えた」という説があります。

この説によれば、英語教育自体は日本の国際化のために必要だったため推進されましたが、その教育方法は意図的に非効率なものにされたとされています。

例えば、実用的な会話よりも文法や読解に重点を置いた教育方法が採用されたのは、この意図があったからだという見方もあります。

ただし、この話は都市伝説的な側面が強く、歴史的な裏付けは十分ではありません。

しかし、日本の英語教育が長らく「受験英語」と呼ばれる読解や文法中心のものであったことは事実で、そのため「英語を学んでも話せない」という状況が続いてきたのは確かです。

近年になって、コミュニケーション能力の育成を重視する方向へと英語教育が変化してきましたが

この「マッカーサーのエピソード」は、日本の英語教育の歴史を振り返る上で興味深い視点を提供してくれます。

日本における英語についてまとめ

ここまで、英語ができることのメリットと日本の英語教育の歴史、そして豆知識について見てきました。

最後に、これらの情報を一覧にまとめてみました。

このような英語ができることで得られるメリットを享受するためには、英語学習が必要です。

しかし日本の英語教育は、その歴史の中でさまざまな変遷を経てきました。

また、マッカーサーが日本人の学習能力の高さを恐れ、英語教育を意図的に非効率なものにしたという逸話は、真偽は定かではないものの

日本の英語教育の特徴を考える上で興味深い視点を提供してくれます。

現在では、グローバル化の進展に伴い、英語教育の重要性はますます高まっています。

小学校での英語教育の早期化や、大学入試での英語の4技能（読む・書く・聞く・話す）評価の導入など、英語教育は大きく変わりつつあります。

英語ができることで得られるメリットは多岐にわたります。

これからの時代、英語力はより一層重要になっていくでしょう。「今さら英語？」と思うのではなく、自分のペースで英語を学び、その恩恵を受けてみてはいかがでしょうか。

世界中の約4分の1の人が英語を話すという現実を考えると、英語を学ぶことは新しい世界への扉を開くことに他なりません。

ここまで読んでいただきましてありがとうございます。